<客>
「何か食べたいってときは名花堂行こうって」
Q.よく来られます?
「週1回は。いろいろメニューあるし」
「夏は絶対に来ます。冷やし中華を食べに。最高にうまい」
店の看板メニューは特製カレーをかけたトルコライス。他にも洋食から中華までその数約70種類。豊富なメニューと味にこだわってきました。
<客>
「うまい。一度食べてみてください。最高にうまいから」
店を切り盛りするのは野口幸次さん。この店の3代目です。
<3代目 野口幸次さん>
「初代はパン屋から始まって、2代目の父の代でレストランになりました」
店を構えたのは、昭和10年。先代が東京で修業した店、「名花堂」が名前の由来です。当時では珍しいウエディングケーキも手がけました。その後、喫茶室を併設。メニューを増やしレストランとして今に至ります。
名花堂には常連客が口を揃えて懐かしむメニューがあります。
<客>
「私が幼稚園のころからここでホットケーキいただいてるんです。私の中では思い出の味かな。」
「いちばん有名なのはホットケーキです。厚みがあって。美味しいですよ。」
店の看板商品だったホットケーキ。今はメニューにありません。
<野口さん>
「受け継ぎたくても、同じようにできるかどうかは、僕らにも分からない。作り方から焼き方まで昔ながらだもんで。僕ら世代がやって上手くいくかは分からないです」
メニューから消えたホットケーキを作るのは、野口さんの伯母、幹子さん。御年85歳です。
<幹子さん>
「この鍋もすごいでしょ。これが手に馴染んですもんでずっと。レシピも全部昔そのままです」作るのに手間がかかることから今は年に3回、商店街のイベントの日だけ販売しています。昔と同じレシピ、同じ道具で焼きあげます。富士山の焼き印をいれて完成です。
幹子さんが作る唯一無二のホットケーキ。表面を香ばしく焼き、しっかりと厚みのある生地は、懐かしい昭和の味です。名花堂のホットケーキを守り続けて60年。幹子さんはいまも厨房に立ち続けています。
<野口さん>
「頼りになる存在ですね。長年お店で働いているもんで、いろんな事を知ってる。お店としても心強い」
<幹子さん>
「ほんと有難いと思います。みなさん待っててくださるんで。軽トラの時まで。できるだけやりたいと思ってます。」幹子さんのホットケーキですが、今回この取材のために特別に作って頂きました。2025年は、10月5日に開かれる富士本町商店街の軽トラ市で販売を予定しているということです。【店舗情報】
・店名:レストラン名花堂
・住所:静岡県富士市本町9-8
・電話番号:0545-64-2552
・営業時間:11:00~15:00(金、土は17:00~22:00)
・定休日:火曜日
詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/sbs/2084216
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